お問い合わせフォームは、入力してもらうところまでに目が向きがちです。しかし、送信した後の案内も接客の一部です。返事が来るまでの時間に何も説明がないと、お客様が再送したり、別の窓口へ同じ問い合わせを送ったりすることがあります。

ここでは、入力項目やボタンの配置ではなく、送信が正常に終わった後の体験に絞って考えます。完了画面、自動返信、担当者の返信を一つの流れとして整理することがポイントです。

この記事で分かること
  • 完了画面に必要な四つの情報
  • 自動返信と担当者からの返信の違い
  • 問い合わせと予約確定を混同させない表現
  • 送信後の動作を確認するチェック項目

完了画面には「受付・返信・困ったとき」を示す

最初に、問い合わせを受け付けたことをはっきり伝えます。続けて、返信の目安、返信に使う窓口、連絡がない場合の対応を案内しましょう。長いお礼文よりも、待っている間の見通しが分かる説明が役に立ちます。

伝える情報 文面を決めるときの確認事項
受付の結果 問い合わせ受付なのか、申し込み完了なのかを区別する
返信の目安 実際に守れる営業日数と、休業日の扱いを決める
返信の方法 メール、電話など、どの窓口から連絡するか示す
連絡がない場合 迷惑メール等の確認と、別の連絡手段を案内する

例えば「通常2営業日以内に、担当者からメールでご連絡します」と書くなら、営業日がいつなのかも分かるようにします。スタッフの人数や繁忙期を考えず、短い時間を約束するのは避けましょう。返信が遅れる期間は、フォームの手前と送信後の案内の両方を更新します。

「受付」と「予約確定」は別の状態として伝える

問い合わせフォームを予約希望の受付に使っている場合、送信した時点で席や日程が確保されるとは限りません。「ご予約ありがとうございました」とだけ表示すると、確定したと受け取られる可能性があります。

担当者の確認後に確定する運用なら、「予約希望を受け付けました。日程を確認し、担当者からの返信をもって予約確定となります」と説明します。支払い、在庫確認、見積もりなどが後に続く場合も、今どの段階なのかが分かる言葉にしましょう。

同じ案内を、送信前のページと自動返信にも揃えます。完了画面だけで条件を初めて伝えるのではなく、申し込む前にも読めることが大切です。

自動返信は、人からの回答と区別できる文面にする

自動返信の件名には、サイト名と受付内容を入れます。本文の冒頭で自動送信であることを説明し、問い合わせへの回答が別途届く場合は、そのことを明記しましょう。以下は架空の窓口を想定した文例です。

お問い合わせを受け付けました。このメールは自動返信です。内容を確認し、通常2営業日以内に担当者からご連絡します。土日祝日は営業日に含みません。返信が確認できない場合は、迷惑メールフォルダーをご確認のうえ、サイトに記載の電話窓口へお問い合わせください。

文例の営業日や連絡手段は、必ず自社の運用に合わせてください。電話対応をしていないなら、実際に利用できる別の方法へ置き換えます。返信を受け取らないメールアドレスを使う場合は、そのメールに返事をしても対応できないことも伝えましょう。

入力内容を丸ごと自動返信に転載する必要はありません。とくに、扱いに注意が必要な情報を含む相談では、再掲する項目を絞ります。受付番号を発行できる仕組みがあるなら、問い合わせ時に使える案内として示せます。

完了ページを別に作るかは、必要な案内から判断する

同じページ内に完了メッセージを表示する方式でも、必要な情報が読めれば十分です。長い説明や次の手順がある場合は、専用の完了ページが役立つこともあります。ページを増やすこと自体を目的にする必要はありません。

専用ページへ移動させる場合は、送信ボタンを押しただけで移動してしまわない設計にします。入力エラーや送信失敗でも成功画面が出ると、実際には受け付けていないのに、お客様には完了したように見えてしまいます。利用しているフォームの仕組みに合わせ、成功した場合だけ表示するよう制作担当者へ確認してください。

Contact Form 7では、送信後の移動や成功時のイベントについて公式の説明があります。設定方法は導入している構成で異なるため、古いコードをそのまま貼らず、公式の送信後リダイレクト案内と現在の実装を照合しましょう。

公開前は「送信した側」と「受け取る側」で確認する

テストでは、画面の成功表示だけで終わらせません。お客様役のメールアドレスに自動返信が届くこと、担当者の受信先に問い合わせが届くこと、その後に担当者が返信できることを別々に確認します。画面の表示だけで、すべてのメールの到達を保証できるわけではありません。

1
正常に送る

完了表示、自動返信、担当者への通知、実際の返信まで一度通します。

2
入力エラーを確認する

必須項目の未入力などで、誤って完了画面にならないか確認します。

3
スマホで読み直す

送信後の説明が画面内で見つかるか、連絡先を押せるか確認します。

  • ✓受付と確定の言葉を使い分けた
  • ✓返信目安は実際に守れる内容になっている
  • ✓自動返信だと分かる件名・本文になっている
  • ✓失敗したときに成功表示が出ない
  • ✓担当者が実際に受信・返信できることを確認した

送信後に伝えるべきことは多くありません。「受け付けたこと」「次に起こること」「困ったときの連絡先」を揃えるだけでも、お客様は安心して返事を待ちやすくなります。