決済方法は、お客様が購入の最終段階で必ず目にする要素です。ここで希望する支払い方法が用意されていないと、それまでの検討がすべて無駄になり、そのまま離脱されてしまいます。一方で、決済方法を増やしすぎると管理の手間や手数料の負担が増えるため、バランスの取れた選び方が求められます。

この記事で分かること
  • 決済方法が売上に与える影響
  • 主な決済方法の種類と特徴
  • 手数料と入金サイクルの考え方
  • 自社に合った決済方法の選び方

決済方法が売上に与える影響

01

希望する決済方法がないと離脱につながる

クレジットカードを持たない層や、代金引換・コンビニ払いを好む層など、決済手段への好みは人によって異なります。選択肢が少ないほど、取りこぼす購入者も増えてしまいます。

02

決済の手軽さがカゴ落ちを左右する

入力項目が多い、ページ遷移が多いといった決済フローの煩雑さは、以前紹介したカゴ落ちの大きな原因の一つです。スムーズな決済体験そのものが、売上を左右する要素になります。

決済方法の充実は「便利にする」というより「機会損失を防ぐ」ための対策と捉えると、優先度の高さが見えてきます。

決済方法を増やすことは、売上を伸ばす攻めの施策ではなく、取りこぼしを防ぐ守りの施策です。まずは主要な決済手段を漏れなく揃えることを優先しましょう。

主な決済方法の種類と特徴

決済方法 特徴 向いているお客様層
クレジットカード 最も利用率が高い、即時決済 幅広い年齢層
コンビニ払い 現金派・カードを持たない層に安心感 若年層・現金派
キャリア決済 スマートフォンの利用料と合算 スマホ中心で買い物をする層
後払い 商品到着後に支払える安心感 初めて利用するショップへの不安が強い層

すべてを一度に導入する必要はありません。自社の顧客層を踏まえ、まずは利用率の高いクレジットカード決済を軸に、必要に応じて他の決済方法を追加していく進め方がおすすめです。

手数料と入金サイクルの考え方

1
決済手数料を利益率に組み込んで計算する

決済手数料は売上の数%が差し引かれる形で発生します。商品の価格設定をする際は、この手数料もあらかじめ利益計算に含めておく必要があります。

2
入金サイクルを資金繰りに反映する

決済から実際に入金されるまでのサイクル(月1回・月2回など)は、決済サービスによって異なります。仕入れの支払いタイミングとズレがないか、事前に確認しておきましょう。

3
後払いサービスの未回収リスクを理解する

後払いは購入のハードルを下げる一方、多くの場合は決済代行会社が未回収リスクを引き受ける仕組みになっています。その分の手数料がやや高めに設定されている点も踏まえて検討しましょう。

特に開業して間もない時期は、入金サイクルの違いが資金繰りに与える影響を軽視しがちです。仕入れの支払いが先に発生し、売上の入金が後から届くという状況が重なると、資金がショートしてしまうこともあるため、事前のシミュレーションをおすすめします。

自社に合った決済方法の選び方

決済方法を選ぶ際は、「自社の顧客層がどんな支払い方法を好むか」を起点に考えることが基本です。若年層向けの商品であればキャリア決済やコンビニ払い、贈答品を扱うなら後払いへの安心感を求める層が一定数いる、といったように、商品や客層の特性に合わせて優先順位をつけていきましょう。

  • ✓主要なクレジットカードに対応しているか
  • ✓顧客層に合った決済方法を揃えているか
  • ✓手数料を価格設定に織り込んでいるか
  • ✓入金サイクルを資金繰りに反映しているか