サイトの改善相談で「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」というお客様のページを見ると、ファーストビューの設計に問題があることがよくあります。写真は綺麗なのに、何のサービスか伝わらない。雰囲気はいいのに、次にどこを見ればいいか分からない。こうした状態のページは、来てくれたお客様を入り口で帰してしまっています。

この記事で分かること
  • ファーストビューで伝えるべき3つの情報
  • 離脱率を上げてしまうファーストビューの典型パターン
  • キャッチコピーの作り方——お客様に刺さる言葉の選び方
  • CTAボタンをファーストビューに置くべき理由
  • スマートフォンと PCで確認すべきポイント

ファーストビューで伝えるべき3つの情報

お客様がファーストビューを見て「もう少し読んでみよう」と思うためには、次の3つが瞬時に伝わる必要があります。

01

何をしてくれる場所か

「産後の骨盤ケア専門の整体院」「奈良のWordPress制作専門のデザイナー」のように、一言でサービスの内容と専門性が伝わる言葉が必要です。「ようこそ」「はじめまして」から始まるファーストビューは、この情報が欠けています。お客様は「何をしてくれるか」が分からなければ、次を読もうという気持ちになりません。

02

誰のためのサービスか

「産後のお母さん向け」「男性の白髪が気になる方向け」のように、対象となるお客様を明示することで「自分ごと」として読んでもらえます。ターゲットを絞ることで「自分には関係ない」と感じる方が離脱しますが、それは問題ありません。ターゲットに刺さることのほうがずっと重要です。

03

次に何をすればいいか

「まずはこちらへ」「予約はこのボタンから」のように、次の行動を示すCTA(Call to Action)がファーストビュー内にあることが重要です。興味を持ったお客様がスクロールしなくても行動できる状態を作ります。

離脱率を上げる典型パターン

離脱につながりやすいパターン ✕ 改善の方向性 ◎
大きな写真だけで、テキストがほぼない 写真の上にキャッチコピーとサービス名を重ねる
「ようこそ〇〇へ」から始まる挨拶文 「誰に・何を・どんな価値を」の一文から始める
スライドショーが3〜4枚自動で切り替わる 1枚の静止画またはシンプルなスライド(最大2枚)
CTAボタンがなく、どこをクリックすればいいか分からない 「まず相談する」「メニューを見る」ボタンを目立つ位置に配置
スマートフォンで文字が小さく、読めない スマートフォンで最低16px以上・行間1.7以上を確保

キャッチコピーの作り方

ファーストビューで最も重要なテキストがキャッチコピーです。「かっこいい言葉」より「お客様に刺さる言葉」を選ぶことが大切です。以下の型を使うと書きやすくなります。

型1「悩み」を言葉にする
「産後の腰痛、我慢しなくていいです」「更新できないホームページ、作り直しませんか」——お客様が抱えている悩みをそのまま言葉にします。「これ、自分のことだ」と感じてもらうことが目的です。
型2「ベネフィット(得られる変化)」を示す
「3回で体が変わる、産後骨盤ケア」「公開後も自分で更新できるWordPressサイト」——サービスの特徴ではなく、お客様が得られる変化・嬉しい未来を言葉にします。
型3「誰に向けたか」を明示する
「産後のお母さんへ」「ITが苦手な個人事業主の方へ」——ターゲットを冒頭に示すことで、該当するお客様が「自分向けのページだ」と感じて読み続けてもらえます。

ファーストビューは「見せたいもの」ではなく「お客様が知りたいこと」を置く場所。作り手の視点からお客様の視点に切り替えることが、改善の出発点です。

確認すべきチェックポイント

  • ファーストビューを見た3秒で「何のサービスか」が分かるか
  • 「誰向けのサービスか」がキャッチコピーまたはサブコピーで伝わっているか
  • CTAボタンがファーストビュー内に1つ以上あるか
  • スマートフォンでファーストビューを開いて、文字が読めるか確認したか
  • スライドショーを使っている場合、最大2枚・自動切り替えは控えめな速度か
  • 「ようこそ」「はじめまして」ではなく、価値を伝える言葉から始まっているか