アナリティクスの数字を見て「なんか悪いな」と思っても、どの数字が何を意味していて、どこを改善すべきかが分からないと、確認して終わりになってしまいます。この記事では、数字が悪いパターン別に「何が起きているか」と「最初にすべきこと」を整理します。
- 「直帰率が高い」——原因と最初に確認すべきこと
- 「滞在時間が短い」——コンテンツとデザインの問題を切り分ける
- 「アクセスが突然減った」——原因の絞り方
- 「スマホからの離脱率だけ高い」——モバイル固有の問題
- 数字を見る前に確認すべき「計測の精度」の問題
まず確認:計測が正しくできているか
数字の改善を考える前に、そもそも正確に計測できているかを確認します。計測に問題があると、改善しても効果が分からず、逆に問題がないのに悪く見えることがあります。
パターン別・原因と対処法
直帰率(エンゲージメント率)が低い
直帰率が高い(GA4では「エンゲージメント率が低い」)主な原因は3つです。①ページの表示速度が遅く、開く前に閉じられている。②ファーストビューを見て「自分向けではない」と判断された。③検索キーワードとページの内容がずれている。まずPageSpeed InsightsでモバイルスコアとFCP(最初のコンテンツ表示速度)を確認し、速度に問題がなければファーストビューの内容を見直します。
平均エンゲージメント時間が短い
「ページを開いたが、すぐ閉じた」状態です。原因として多いのは、①文章が長くて読む気が起きないレイアウト(見出しや改行がない・文字が小さい)、②お客様が求めていた情報が見つからない・ページの上部にない、③スマートフォンで読みにくい構成、の3つです。該当ページをスマートフォンで実際に開いて「読む気になるか」を自分で確認してみることが最も早い診断方法です。
アクセスが突然減った
急激なアクセス減の主な原因は4つです。①Googleのアルゴリズム更新(検索順位の変動)、②サイトがGoogleのインデックスから除外された、③アナリティクスのタグが外れてデータが取れていない、④競合サイトが台頭した。まずサーチコンソールで「カバレッジ」「手動による対策」「セキュリティの問題」に異常がないかを確認します。
スマートフォンからの離脱率だけ高い
PCでの数字は問題ないのにスマートフォンだけ悪い場合は、モバイル固有の問題があります。確認すべきは、①スマートフォンでページが正しく表示されているか(崩れ・横スクロールはないか)、②フォントが小さすぎないか(15px以上が目安)、③ボタンやリンクが小さくてタップしにくくないか、④表示速度がモバイル回線で許容できる速さか、の4点です。
数字を改善するための優先順位
タグの設置・自分のアクセス除外が正しく設定されているかを確認します。ここが不正確だと、何を改善しても正しい効果が分かりません。
サイト全体の数字より「どのページの数字が悪いか」を特定します。「ページとスクリーン」レポートで、エンゲージメント時間が極端に短いページを見つけます。
数字が悪いページを実際のスマートフォンで開き、「お客様の目線」で読んでみます。「表示が遅い」「読みにくい」「求めていた情報がない」のどれかが原因として見えてきます。
複数の改善を同時に行うと、何が効いたかが分からなくなります。まず1つだけ変えて、1ヶ月後に同じ指標を見て変化を確認します。改善効果が確認できたら次の施策に進みます。
アナリティクスの数字は「問題の場所」を教えてくれる。「なぜそうなっているか」を考えるのは人間の仕事。数字を見て、現場(ページ)を確認して、初めて改善策が見えてくる。
- アナリティクスのタグが全ページに正常に設置されているか確認したか
- 自分のアクセスが計測から除外されているか確認したか
- 数字が悪いページを特定し、そのページをスマートフォンで開いて確認したか
- 改善は1つずつ行い、1ヶ月後に効果を再計測する習慣があるか
- アクセスが減った場合、サーチコンソールで異常がないかを確認したか








