Googleアナリティクス(GA4)は、サイトへのアクセス状況を把握するための無料ツールです。「どこから来たか」「どのページを見たか」「どれくらいの時間滞在したか」といったデータを収集・集計してくれます。ただ、画面に表示される数字や用語が多く、最初は何を見ればいいか迷いがちです。

最初からすべてを理解しようとする必要はありません。まず「この3つを毎月確認する」という習慣から始めるだけで、サイトの状態が把握できるようになります。

この記事で分かること
  • Googleアナリティクス(GA4)とサーチコンソールの役割の違い
  • 最初に確認すべき3つのレポート
  • よく見る指標の意味と、何が分かるか
  • 数字をサイト改善につなげる読み解き方
  • 月1回の確認ルーティンの作り方

アナリティクスとサーチコンソール、何が違うのか

どちらもGoogleが提供する無料ツールですが、見ている対象が異なります。

比較 Googleアナリティクス(GA4) Googleサーチコンソール
見ている対象 サイトに来た後の行動 来る前の検索行動
主な用途 どのページが読まれているか・どこから来たか どのキーワードで表示・クリックされたか
改善に使う場面 離脱率・滞在時間・流入経路の分析 検索順位・インデックス状況の確認

この2つをあわせて使うことで、「どんなキーワードで来て(サーチコンソール)、来た後にどう動いたか(アナリティクス)」という流れが見えてきます。

まず確認すべき3つのレポート

01

集客レポート——どこから来ているか

「集客」→「トラフィック獲得」では、訪問者がどこからサイトに来たかを確認できます。主なチャネルは「オーガニック検索(Google検索)」「Direct(直接アクセス)」「Organic Social(SNS経由)」「Referral(他サイトからのリンク)」です。検索からのアクセスが少ない場合はSEO施策が必要、SNSからが多い場合はSNSの効果が出ているサインです。

02

エンゲージメントレポート——どのページが読まれているか

「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」では、各ページの閲覧数・平均滞在時間・直帰率を確認できます。よく読まれているページは「お客様が求めている情報」の手がかりになります。滞在時間が短いページは「内容が期待と違う」「読みにくい」などの改善余地があるサインです。

03

ユーザーレポート——どんな人が来ているか

「ユーザー」→「ユーザー属性」では、訪問者の国・地域・使用デバイス(スマホ・PC)などを確認できます。特にデバイスの内訳は重要で、スマートフォンからのアクセスが70〜80%を超えている場合、スマホ表示の最適化が最優先課題になります。

よく見る指標の意味

指標セッション数/ユーザー数
セッション数はサイトへの訪問回数、ユーザー数は訪問した人数(延べ)です。同じ人が3回来ればセッション数3・ユーザー数1になります。月ごとの推移を追うことで、アクセス数が増えているか減っているかが分かります。
指標エンゲージメント率(旧:直帰率)
GA4では「エンゲージメントのあったセッションの割合」で測定します。エンゲージメント率が高いほど、来たお客様がページを読んで何らかの行動をとっている状態です。50%を下回る場合、ファーストビューやコンテンツの見直しを検討してください。
指標平均エンゲージメント時間
訪問者がページを実際に見ていた時間の平均です。ブログ記事なら2〜3分以上あれば読まれているサイン。30秒以下のページは「開いたがすぐ離脱した」可能性が高く、タイトルと内容のズレや読みにくさが原因として考えられます。
指標コンバージョン
問い合わせフォームの送信・LINEボタンのクリックなど、サイトで達成したい「目標行動」の回数です。GA4では「イベント」として設定します。問い合わせフォームに「ありがとうページ」を用意してGoogleタグマネージャーで計測設定するのが一般的な方法です。

数字は「事実」を教えてくれるが、「なぜそうなっているか」は人間が考える。アナリティクスはあくまで手がかりです。

数字をサイト改善につなげる読み解き方

こんな数字が出ていたら 考えられる原因と改善の方向性
特定ページの滞在時間が極端に短い タイトルと内容がずれている・ファーストビューで離脱されている。冒頭の文章とタイトルの整合を見直す
スマホからのアクセスが80%超なのにスマホ表示を未確認 今すぐスマートフォンで実際に開いて確認する。表示崩れ・文字の小ささ・ボタンの押しにくさをチェック
SNS経由のアクセスは多いがコンバージョンがゼロ SNSで来た人がサイトで何もせず帰っている。CTAボタンの位置・言葉・問い合わせへの動線を見直す
検索からのアクセスがほぼゼロ SEOが機能していない。サーチコンソールでインデックス状況を確認し、ブログの継続投稿を始める

月1回の確認ルーティン

1
先月と先々月のセッション数を比較する

「レポート」→「概要」で期間を先月に設定し、前月比を確認します。大きく増減している場合は原因を調べます。

2
流入チャネルの内訳を確認する

検索・SNS・直接の割合が先月と比べて変わっていないかを確認します。特定チャネルが急減している場合は原因の深掘りが必要です。

3
よく読まれているページを上位5件確認する

アクセスの多いページが毎月変化していないか確認します。新しいブログ記事がランクインしていれば、SEOが機能し始めているサインです。

4
気になる点を1つだけ改善アクションに変える

確認して終わりにしないことが大切です。「今月は滞在時間が短いトップページの冒頭文を書き直す」など、1つだけ具体的な改善に落とし込みます。

  • GA4プロパティを作成し、サイトに計測タグを設置したか
  • 「レポート」→「概要」で基本的な数字を確認したか
  • デバイス別の割合(スマホ・PC)を確認したか
  • 流入チャネルの内訳を把握したか
  • よく読まれているページを把握したか
  • 月1回の確認をカレンダーにリマインダー設定したか