「キーワードを入れた記事を書いている」のに検索で上位に出てこない、という相談はよくあります。話を聞いてみると、キーワードは正しく入れているのに、ページの内容が「そのキーワードを検索した人が求めているもの」とずれていることがほとんどです。Googleはキーワードの一致だけでなく、「そのページが検索者の目的を満たしているか」を評価しています。

この記事で分かること
  • 検索意図とは何か——4つの種類に分けて理解する
  • 同じキーワードでも検索意図が違う具体例
  • 検索意図を調べる方法(ツール不要でできる)
  • 意図に合わせたページの作り方
  • 意図のずれが原因で順位が上がらない典型パターン

検索意図の4つの種類

検索の目的は大きく4つに分類されます。自分のページがどの意図に応えるものか、まず整理してみましょう。

01

知りたい(Informational)

「〇〇とは」「〇〇の方法」「〇〇 なぜ」のように、情報や知識を求めている検索です。例えば「白髪染め 頻度」と検索した人は、白髪染めをどのくらいの間隔でするべきかを知りたいのであって、すぐに予約しようとしているわけではありません。ブログ記事・解説コンテンツが向いています。

02

行きたい・見つけたい(Navigational)

「〇〇 公式サイト」「〇〇 ログイン」のように、特定のサイトや場所を探している検索です。お客様がすでに目的地を決めていて、そこへの経路を探している状態です。この意図に対しては、既存のブランド認知がある場合に有効で、新規集客には向きにくいです。

03

買いたい・申し込みたい(Transactional)

「〇〇 予約」「〇〇 料金」「〇〇 申し込み」のように、すでに行動する気持ちがある検索です。「奈良市 美容室 メンズ 予約」と検索している人は、今すぐ美容室を探して予約したい状態です。このキーワードへの対応はサービスページ・予約ページが最適です。

04

比較・検討したい(Commercial Investigation)

「〇〇 おすすめ」「〇〇 比較」「〇〇 評判」のように、複数の選択肢を比べて最良のものを選ぼうとしている検索です。「美容室 メンズ 奈良市 おすすめ」と検索している人は、まだ店を決めていない比較・検討段階にいます。口コミ・特徴の比較・実績が伝わるページが向いています。

キーワードを「言葉」として捉えるのをやめ、「どんな状況の人がこれを打つか」という人物像で考えると、作るべきページの形が見えてくる。

同じキーワード、違う意図——具体例で見る

検索キーワードの例 推測される検索意図 対応すべきページ
「ホームページ 作り方」 自分で作る方法を知りたい(Informational) 解説記事・ハウツー
「ホームページ 制作 依頼」 プロに頼もうとしている(Transactional) サービスページ・料金ページ
「ホームページ 制作会社 選び方」 どこに頼むか比較中(Commercial) 選び方解説+実績・信頼情報
「奈良市 美容室 男性 カット」 近くの美容室をすぐ探している(Transactional) メンズメニューページ・アクセス
「白髪 目立たない カラー 頻度」 知識を得ようとしている(Informational) ブログ記事・豆知識コンテンツ

検索意図を調べる方法——ツールなしでできる

1
そのキーワードで実際にGoogleを検索してみる

一番シンプルで確実な方法です。検索結果の1ページ目に並んでいるのは「Googleがそのキーワードに合っていると判断したページ」です。上位に記事(ブログ)が多いなら「知りたい」意図、店舗ページが多いなら「行きたい・買いたい」意図です。

2
上位3〜5件のページを開いて「何が書かれているか」を見る

上位に出ているページのコンテンツの種類・構成・情報量を確認します。これが「Googleが評価している答えの形」です。自分のページがこれと大きく違う形であれば、意図がずれている可能性があります。

3
「他の人はこちらも検索」「関連する質問」を確認する

検索結果ページの下部に表示される「他の人はこちらも検索」や「People Also Ask」は、同じキーワードを検索した人が次に調べた言葉です。ここから「何を不安に思っているか」「何が知りたいか」が見えてきます。

意図のずれで順位が上がらない典型パターン

ズレ1「知りたい」意図のキーワードにサービスページで対応している
「美容室 白髪染め 頻度」という情報収集キーワードに、予約・料金ページで対応しようとしているケースです。このキーワードを検索した人は「知識を得たい」状態なので、解説記事を作ることが正解です。記事の末尾にCTAを置けば、読後に予約ページへ誘導できます。
ズレ2「買いたい」意図のキーワードに長い記事で対応している
「奈良市 美容室 男性 予約」というキーワードを検索している人は、今すぐ予約したい状態です。このキーワードに「メンズカラーについて詳しく解説した記事」で対応しても、ニーズとページの形が合いません。料金・予約方法・アクセスがすぐ分かるサービスページが正解です。
ズレ3検索意図に合ったページがサイト内に存在しない
狙っているキーワードに対応するページがそもそも存在しない状態です。Googleはサイト内のどのページも検索意図に合わないと判断すれば、そのキーワードでは上位表示しません。「このキーワードに対応するページがあるか」を確認することが最初の一歩です。
  • 狙っているキーワードで実際にGoogleを検索し、上位のページの種類を確認したか
  • 上位ページが「記事」か「サービスページ」かを把握しているか
  • 自分のページの形(記事 or サービスページ)が意図と合っているか確認したか
  • 「他の人はこちらも検索」からお客様の疑問を把握したか
  • 「知りたい」意図のキーワードはブログ記事、「買いたい」意図はサービスページで対応しているか