「サイトを作れば自然と問い合わせが来る」と思っていた、という話をよく聞きます。気持ちはよく分かります。しかし現実には、公開しただけではGoogleにほとんど認識されておらず、誰にも見られていない状態が続いています。
問い合わせが来ないのは、サイトの内容が悪いからではなく、そもそも「見られていない」ことが原因であることがほとんどです。まず見てもらう状態を作ること——そのために公開直後から取り組むべきことがあります。
- 公開直後になぜ問い合わせが来ないのか、その構造
- Googleにサイトを認識させるために最初にやること
- Googleビジネスプロフィールとの連携が最速の近道である理由
- SNS・既存のつながりを活かした初動の集客方法
- 3ヶ月・6ヶ月のロードマップと、焦らないための考え方
なぜ公開しても問い合わせが来ないのか
新しいホームページを公開した直後は、Googleの検索結果にほぼ表示されません。Googleはインターネット上を巡回するクローラーというプログラムが、サイトを「発見」して「評価」して「インデックス」するというプロセスを経て、はじめて検索結果に表示されます。このプロセスには時間がかかります。
新しいサイトがGoogleに
インデックスされるまでの目安
SEOで安定した流入が
始まるまでの一般的な期間
何もしなければ公開後しばらく
アクセスはほぼゼロが現実
つまり、何もしなければ「存在しないサイト」として数ヶ月が過ぎていきます。これは制作の質とは無関係です。どんなに良いサイトでも、Googleに認識されていなければ誰にも届きません。公開後の「次の手」が重要なのはこのためです。
公開は「お店をオープンした」だけ。看板を出す・地図に載せる・人に知らせる——そこから集客が始まります。
公開後にやるべきこと——優先度順に整理する
最優先:Googleサーチコンソールにサイトを登録する
Googleサーチコンソールは、GoogleにサイトのURLを直接伝えるための無料ツールです。登録してサイトマップを送信することで、クローラーに「このサイトを見に来てください」と伝えることができます。放っておくと数週間〜数ヶ月かかる認識を、最短に近い形で促せます。WordPressなら「XML Sitemap Generator」プラグインでサイトマップを自動生成できます。この一手が、SEO施策のすべての出発点になります。
最優先:Googleビジネスプロフィールにサイトを連携する
地元のお客様を対象にするビジネスであれば、Googleビジネスプロフィールの整備はSEOより先に効果が出ることがあります。「近くの〇〇」「〇〇市 ××」という検索に表示されるには、Googleビジネスプロフィールへのサイトリンク設置が不可欠です。公開したサイトのURLをプロフィールに設定し直し、写真・営業時間・説明文も最新の状態に更新します。マップへの表示はSEOの評価を待たずに比較的早く反映されます。
次の手:今いるお客様・知人に知らせる
既存のお客様・取引先・知人に「ホームページを公開しました」と直接伝えることが、最初のアクセスを生み出す最も確実な方法です。LINEやメールで個別に連絡する、SNSで告知する、名刺にURLを入れ直す——この初期の訪問がGoogleに「このサイトは人が来ている」というシグナルを送ります。最初の口コミやGoogleへのクチコミ依頼も、このタイミングで一緒に行うと効果的です。
次の手:SNSのプロフィールをすべて更新する
Instagram・X・FacebookなどすべてのSNSのプロフィール欄にあるURLを、新しいホームページのアドレスに変更します。これだけで、フォロワーがプロフィールを見たときにサイトへ来てもらえる導線ができます。あわせて「ホームページができました」という告知投稿をすることで、フォロワーへの認知と初期アクセスの両方を得られます。
続ける:ブログを月2本以上のペースで書き始める
公開直後からブログを書き始めることで、Googleに「このサイトは動いている」という継続的なシグナルを送れます。内容は「地域名+悩み・業種」を意識したキーワードで書くことで、検索からの流入が少しずつ積み上がっていきます。最初の数ヶ月は効果を実感しにくいですが、半年後に振り返ったとき、書いた記事が資産として機能し始めます。問い合わせが来ない時期に書いた記事が、あとで一番効いていることがよくあります。
公開後1週間でやること・1ヶ月でやること
公開と同日か翌日に完了させるのが理想です。WordPressのSEOプラグイン(Yoast SEOなど)が入っていれば、サイトマップのURLは「yourdomain.com/sitemap.xml」で確認できます。サーチコンソールに登録後、このURLを「サイトマップ」欄に送信します。
管理画面にログインして「ウェブサイト」欄を新しいURLに更新します。営業時間・写真・説明文も同時に見直しましょう。更新後にクチコミを依頼するメッセージを既存のお客様に送ると、サイト公開のタイミングで口コミも集めやすくなります。
Instagram・X・Facebook・TikTokなど、使っているSNSすべてのプロフィールURLを変更します。告知投稿はシンプルでも構いません。「ホームページを公開しました。ぜひ見てみてください」という一言と、サイトのスクリーンショット1枚で十分です。
Googleアナリティクス4を設置して、どのページが何人に見られているか・どこからアクセスが来ているかを確認できる状態にします。数字を見ることで「何が起きているか」が分かり、次の改善の方向性が見えてきます。設置していないと、施策の効果を判断する手がかりがありません。
地域名・業種・お客様の悩みを組み合わせたキーワードで記事を書きます。最初はGoogleに評価されるまで時間がかかりますが、積み上げた記事は消えません。この時期に書いた記事が3〜6ヶ月後に流入を生み始めます。
名刺・チラシ・ショップカード・メールの署名欄に記載のURLが古いままになっていないかを確認します。日々の接触でURLが伝わる機会を最大限に活かすために、オフラインの導線も整えることが大切です。
「問い合わせが来ない」の原因を切り分ける
公開から3ヶ月以上経過しても問い合わせがない場合は、サイトの構造に問題がある可能性があります。「見られていないのか」「見られているが行動されていないのか」を切り分けることで、対策が変わります。
| 状況 | 考えられる原因 | 最初に取り組む改善 |
|---|---|---|
| アクセス数がほぼゼロ | Googleにインデックスされていない・SEOキーワードがずれている・競合が強すぎる | サーチコンソールでインデックス状況を確認・ロングテールキーワードに切り替える |
| アクセスはあるが直帰率が高い | ファーストビューで伝わっていない・表示速度が遅い・スマホで崩れている | ファーストビューの見直し・PageSpeed計測・スマホ表示の確認 |
| ページは読まれているが問い合わせがない | CTAが見つかりにくい・問い合わせへのハードルが高い・信頼材料が少ない | CTAの位置・言葉を見直す・お客様の声を追加する |
| 問い合わせフォームを送信したが反応がない | フォームが届いていない・迷惑メールに振り分けられている | テスト送信して実際に届くか確認・受信設定の見直し |
焦らないために知っておきたい、現実的なスケジュール感
今すぐ確認したい、公開後チェックリスト
- Googleサーチコンソールにサイトを登録し、サイトマップを送信したか
- Googleビジネスプロフィールのウェブサイト欄を新しいURLに更新したか
- すべてのSNSのプロフィールURLを新しいサイトに変更したか
- SNSで「ホームページを公開しました」という告知投稿をしたか
- 既存のお客様・知人にLINEやメールで直接伝えたか
- Googleアナリティクスを設置して、アクセス状況を確認できる状態か
- 問い合わせフォームをテスト送信して、メールが届くことを確認したか
- 名刺・印刷物・メール署名のURLが新しいサイトになっているか
- 最初のブログ記事を1本以上公開したか
- Googleに伝える サーチコンソール登録・サイトマップ送信・Googleビジネスプロフィール更新。これが最速の「発見される」への近道
- 人に知らせる SNS告知・既存客への連絡・名刺の更新。まず「今いる人」に届けることが初動の集客
- 積み上げ続ける ブログを月2本以上書き続ける。効果は遅れてやってくるが、やめなければ必ず積み上がる
oto-productionsでは、サイト公開後にやるべきことのリストを納品時にお渡ししています。「作ったあとどうすればいいか分からない」という方の公開後の動きまで、一緒に考えることを大切にしています。公開後に迷ったときも、気軽にご相談ください。
