写真の雰囲気だけで撮影を依頼すると、横長のトップ画像が足りなかったり、文字を重ねる余白がなかったりすることがあります。完成した写真を見てから気づくと、追加撮影の調整が必要です。
依頼メモは、細かな撮影技術を指示するためのものではありません。「サイトのどこで、誰に、何を伝える写真が必要か」を、撮影者と制作担当者で共有するために作ります。スマートフォンで社内撮影するときにも使える考え方です。
- 撮影前に決めたい写真の用途
- 撮影リストと優先順位の付け方
- 当日の準備と納品時の確認事項
「お店を撮ってほしい」を、使う場面へ分ける
まず、トップ、サービス紹介、プロフィール、アクセスなど、写真が必要なページを書き出します。その横へ「落ち着いた雰囲気を伝える」「入口を見つけてもらう」といった目的を添えます。
同じ外観写真でも、世界観を伝える写真と道案内に使う写真では必要な情報が違います。入口の位置や目印が分かる写真は、夕方の美しい光だけでは役割を果たせないことがあります。使う場面を伝えると、撮影者も必要なカットを提案しやすくなります。
| 確認すること | 見直すポイント |
|---|---|
| トップページ | 横長の表示、スマホでの切り取り、文字を重ねる位置 |
| サービス紹介 | 全体像、手順、道具、仕上がりが分かる写真 |
| プロフィール | 顔の向き、背景、縦横の違い、紹介文との配置 |
| アクセス | 入口、建物外観、迷いやすい分岐や目印 |
| 更新用の素材 | 季節に左右されにくい手元・空間・小物 |
撮影リストは「必須」と「余裕があれば」に分ける
一度の撮影で何でも揃えようとすると、最も必要な写真に使う時間が少なくなります。公開に欠かせない写真を先に決め、追加のイメージ写真は次の優先順位へ分けます。
リストには、写真の用途、対象、縦横、必要な枚数の目安、撮影できる時間帯を記録します。細部を固定しすぎず、「ここは制作担当と相談」と未定事項を残しても構いません。撮影者が現場を見て判断できる余地も用意しましょう。
画面の切り取りと文字の余白を共有する
Webサイトでは、同じ画像がPCとスマートフォンで違う比率に切り取られることがあります。大事な人物や商品が端に寄っていると、狭い画面で欠けやすくなります。デザイン案があれば、写真が入る枠を見せながら相談するのが確実です。
文字を載せる予定なら、文字の位置だけでなく、おおよその量も伝えます。写真に直接文字を焼き込む必要があるかは、制作側と確認してください。サイト上で文字を重ねる方が更新しやすい場面もあります。画像サイズや納品形式も、使用箇所と合わせて相談します。
撮る前の片づけと、写る人の確認をする
当日は商品、道具、制服などを使える状態で揃えます。受付の伝票、パソコン画面、お客様の荷物など、写したくないものも先に整理しましょう。営業中に撮影するなら、通常の接客と撮影をどう両立するかを決めます。
スタッフやお客様が写る場合は、誰のどの写真を、どこへ載せるかを事前に確認します。顔を出さない選択肢も含め、掲載に無理が出ない方法を考えてください。作業風景の写真であっても、通常と違う危険な動作を写真のために行わないことが大切です。
納品条件は、撮影前に言葉で確認する
費用だけでなく、納品枚数、選定方法、補正の範囲、納期を確認します。サイト以外のSNSや印刷物でも使いたいなら、その用途も伝えましょう。加工や切り取り、第三者への提供が可能かなど、利用条件は契約内容によって異なります。
納品されたら、枚数だけを数えず、撮影リストと照らし合わせます。実際の画面に仮配置して確認すると、写真単体では気づかなかった不足を見つけやすくなります。追加修正の相談期限がある場合は、それまでに制作担当へ共有してください。
- ✔ 使うページと写真の目的を伝えた
- ✔ 必須のカットを先に決めた
- ✔ 縦横・切り取り・文字の位置を相談した
- ✔ 写る人と掲載先を確認した
- ✔ 納品と利用条件を撮影前に確認した
よい依頼メモは、専門用語の多い指示書ではありません。まずはサイトの画面を一緒に見ながら、「この場所で伝えたいこと」を一行ずつ書き出してみましょう。








